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続・最近?読んだライトな奴ら(2010年初夏)
と言うわけで先週の続きなど。
<挨拶

ジョーです。ごきげんよう。

来月に横浜である某バイオ系博覧会にウチの会社からも出展するらしく、上司から「ブースに展示するパネルを作ってくれ。2枚」言われたので今日の仕事はデザイナーでした。外部に発注すると面倒だからと何でも俺に投げるのはどうかと思います。と言うか、どうも理系の職場はデザイン系のセンスが欠落した人間が集結するようで、その道に多少でも心得がある人は結構重宝されてるんじゃないかと思ったり。

大学の頃は周りに俺なんぞよりも遥かにセンスのある輩がゴロゴロ居たけどなあ。でもまあ、そういう人達っていわゆる理系の職場にはあまり行ってない気がするので、結局はどこもこんな感じなんだろう。

そういうわけで。ここにたまたま某博覧会に行く予定の人が居るとして、そこでたまたまブースでぼけっと立ってる俺を見かけたとすれば、「もしかしてジョーさんですか?くぎゅううううう!」などと気軽に話しかけていただければ、こちらには「チッ!」という舌打ちとともに冷たい視線を投げかける用意があります。


あ、そう言えば、現在絶賛プレイ中のmixiアプリのまいにちプーギー。この間ようやくMHFのイベントコードを発掘してきてくれたので「ククク。これで貴様など用済みよ!」と言いたいところですが微妙に止め時が分からなくて困ってます。服コンプまでやるかな。どうしよう。個人的には、ウチのポポにはMHFの方とお揃いのゴスペル服を着せたいけどなー。


○世界の中心、針山さん(3) 電撃文庫・成田良悟
かぐや姫が忍術パンダと戦う話と巨大ロボットのパイロットの座をめぐる熾烈な争いの話とメン・イン・ブラックの話。かぐや姫の話はオチは嫌いじゃなかったけど、忍者マスターのオヤジが万能過ぎて途中の盛り上がりは微妙であった。それでまあ、メン・イン・ブラックは置いておいて、今回は巨大ロボットの話が面白かった。巨大ロボットが好きで好きでたまらないので自分が乗りたいがために巨大ロボットを作ってしまったオッサンが主役の単純なプロジェクトXなのかと思いきや、そのオッサンの前に別ルートから巨大ロボットに乗る道を模索した漢達が立ちふさがっていくという予想外の展開が待っておりました。こいつらカッコいいなあ…。


○ブギーポップ・ダークリー 化け猫とめまいのスキャット 電撃文庫・上遠野浩平
ブギーポップシリーズは毎回面白いんだけど、エピソードが単発過ぎて前の話をほぼ忘れるのが最大の難点だな。と、恐らく毎回書いてる。前の沈黙ピラミッドってどんな話だっけか…。ハートレス・レッド辺りまでは割と覚えてる(気がする)んだが…。という一方、なんかリセットさんとフォルテッシモさんは最近出席率が高いような。使い易いんですかね。後今回ちゃんとブギーポップも出てくるしな。良かった良かった。

というわけで今回は、最強のフォルテッシモさんが割とメインで派手に暴れまわっていながら、結局の所はスキャッターブレインに手も足も出ず、ストーリーに何の影響も与えられてないところがイカス。流石フォルテッシモさん!空回りするのもスケールが違うぜ!まあ、実際のところ、スキャッターブレインが強過ぎてフォルテッシモクラスのキャラでないと探偵役が務まらないからこんな役回りなのかなって気はしますけども。

それにしても。フォルテッシモとエンブリオの掛け合いがシャナのマージョリーとマルコシアスの掛け合いを彷彿とさせたり、フォルテッシモさん自体も禁書のアクセラレーターを彷彿とさせるわけですが、「エンブリオ炎生」は2000年2月の刊行らしいからこっちの方が遥かに原典なんですよね。上遠野浩平は偉大すぎる。って言うかエンブリオ10年前かよ!いつの話だよ!


○神様のメモ帳(5) 電撃文庫・杉井光
コミック化も決まったそうで。このペースだと来年あたりアニメ化かな。すごい楽しみなんだけど、基本ヤクザネタとかだからなあ。受け入れられるんだろうか。まあ、デュラララ受けてるくらいだからいいのかな。

と言うわけで。今回は短編集。引篭もりニート探偵アリスとニート探偵団の皆が探偵稼業したり野球したりする話。今回は短編らしくいつもよりもライトなエピソードが多かったわけですけども、中身はいつものメモ帳クオリティ。ドクターペッパー片手に読めばいい感じ。と言うか何だ。誤解を恐れずに敢えて今ここに宣言するならば、俺はアリスの髪を梳かしてドクターペッパーを届けることが仕事の探偵助手になりたい。何をしているナルミ君。早く俺と代わるんだ!

今回のエピソードでは、やはり書下ろしの野球話が良かったです。だってなんか、冒頭から、

「みんな胸を張ってプレイしろ。おまえたちがつけている背番号は、すべて近鉄バファローズの永久欠番だ。 ――梨田昌孝」

とか、やけに熱い言葉が引用されてたりしまして。これはずるい。何で唐突に野球やねん!は、ともかく、ネモさんが実は元甲子園勝ち投手みたいな正しく剛腕な設定追加にもツッコミを入れる隙を与えてくれない。問答無用でオールスター野球エピソードが正当化されるわけで。まあいいんじゃないか。短編集だし。


○さよならピアノソナタ(1) 電撃文庫・杉井光
と言うわけで杉井光の他のシリーズにも手を出してみたわけです。音楽評論家の息子で音楽鑑賞が趣味の主人公が、元天才ピアニスト・現超絶ギタリストのヒロインに出会って、気が付けば幼馴染とその先輩が結成しようとしているバンドのベーシストになっていたという話。

まあ、要するにバンドモノだったわけですが、ヒロインとか主人公のフィールドがクラシック寄りなせいで、出てくる曲はそっち方面が多く。ちょっと新鮮な感じがします。けいおんとかでは特に何とも思わなかった俺ですが、この小説を読むとちょっとベースをやりたくなってきたり。「ヒロインとの演奏勝負に勝つために、ヒロインの持つギターと完璧に噛み合う音にするべくベースをチューニング」とか、素人には意味が分からない領域なんですけど、何かこの人達がやってるとカッコいいんだよ!

「人生の第三楽章途中で止まってる」

音楽評論家にのみ許される素晴らしいこの台詞。こういう台詞に代表される小粋なセンスが素敵な小説でありました。普通に面白かったし全5巻と少なめだから揃えてみることにします。


○サクラダリセット(1,2) スニーカー文庫・河野裕
dult先生からオススメされたので。「1巻読んだら絶対2巻読みたくなる」とのコメント通り、(1)読み終わったら即2巻目を探す旅に出てきました。話としては、何故か住むものが特殊能力に目覚める街・咲良田を舞台として、自分の記憶を忘れない能力を持つ主人公と、セーブした日から3日以内であればセーブした時点まで時間を巻き戻せるリセットの能力を持つヒロインが、その能力を駆使して社会に奉仕する学園モノと言いますか。特殊能力といえばまずは能力バトルが思い浮かぶところを、戦闘がメインじゃない能力モノっていうのが本作の特徴。

ヒロインのリセットの能力は咲良田でもかなり強力な能力でありながら、能力を使った本人の時間も巻き戻るために実質的には意味が無い能力。しかしそこで、これまた単体では使いどころが限られる記憶を忘れない能力がある主人公とのコンビを組むことで真価を発揮できるという構図に象徴されるように、単体では役に立たない能力者のスキルコンボが熱いわけです。やっぱ単体で万能はつまらないよねーって。

後はやはり、メインに時間移動の能力が据えられていることから生じる時間ネタが。主人公&ヒロインさえ無事であればほぼどんな状況になってもリセットして仕切り直しが可能なので、一つのエピソードの中で同じ時間の話が何度か仕切り直されたりするわけですが、未来を知っている主人公の行動の影響から「前の時間」では発生しなかったイベントが新たに発生したりして、この手の作品の醍醐味的なものはしっかり抑えられているわけで。時間移動を繰り返して複雑に絡まっていく糸が最後にスッとオチまで繋がるのは作者の構成の妙。

それで、物語は概ね淡々とした主人公ペアによって淡々と進められていくわけですが、何気なく交わされる物語上ではあまり重要そうでないやり取りが中々いい味を出してまして。

「貴方は、石に恋することができる?」

の質問周りの演出。二回目にこの質問が出てきた時は痺れたよ@2巻。リセットの設定があるからこその良い演出だなあ。この作品はまだ2巻までしか出てないというのもあって、今後盛り上がっていきそうなので今から手を出すのがオススメなシリーズであります。


○とらドラ・スピンオフ3! 電撃文庫・竹宮ゆゆこ
今までアチコチで出ていた短編に読み切りを加えた1年ぶりのとらドラ。とらドラ周りは割と積極的に集めてたので、収録されてる短編の半分は読んだことがあったりしたわけですが、後書きで解説が付いてるとまたひと味違う。特にスーパー電撃文庫大戦の特典のやつ。当時はとらドラは他の作品と絡んでないなーって思いながら読んだんですけど、これって「イリヤの空」ネタがちょっと出てるというコラボだったのね。北村のあのセリフか!言われんと分からんわ!この話は締めの文章も微妙に俺が知ってるのから書き換わってる気がするな。まあ誤差の範囲だけど。

田村くんキャラとのクロスオーバーも描かれてたり、かなり楽しめた短編集でしたが、やはり本巻は書下ろしが。能登・木原話という渋いチョイスもさることながら、能登や木原といったとらドラ本編では本筋に絡んでこなかったキャラの視点から、大河が居なくなった後の竜児たちの日常が描かれてるのが非常に良かった。本編では最後に大河が帰ってくるところにダイレクトに繋がるから、この期間は空白期的な扱いなんですよねー。これを第三者の視点で描くってのがな。いい趣味だな。ゆゆこ先生新作早く書かないかな。


○花冠 山本ケイジ画集「半月-HANGETSU-」収録短編・橋本紡
画集に収録されている「半分の月がのぼる空」の短編。これを読まなければ半分の月がのぼる空は終わらないとか言われてたり言われてなかったり。

お話としては、特に半月とは関係のない二人の男女がドライブで伊勢に向かって、そこで花冠を作っている女の子に出会って…という話。一見どうでも良さそうなこの話が何故ファン必読なのか。それは読めば分かる。ヒントは先のとらドラの感想。やっぱ直接的に描かないのが侘び寂だって!



というわけで、ふう。ようやく溜まってる感想文を消化しました。今度こそはもうちょっと細目に…。書けたらいいなあ…。


○今日のニコニコ


化物語カバーCDが出た影響で関連動画が結構出てますが、一つ選ぶならまあこれかな〜。MMDすげーなー。
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